プロローグ

かねてから広島方面に行きたいという願望があったのですが、やはり一番のネックが予算。夏は京都にも行ったし、18きっぷのシーズン外だとそれ以上は安く行けないので、こちらは半ばあきらめていました。ところが、鉄道の日記念JR全線乗り放題きっぷがあることを知り、行きは夜行バスにすることでなんとか予算内で収まることが判明。こんな機会ももう無いと思い、行くことになった運びです。

さて、広島への夜行バス。こちらは人気路線のようでギリギリ満席になる手前、1週間前に予約しました。平日出発なので6600円です。これだけ安いと寝台列車が引退に追い込まれるのは致し方ないですね…。ということで、出発！

予約したバスですが、スタンダードだったはずがトイレ付のグレードの高いバスでした。座席は通路側でとなりに人がいたのですが、幸いなことに反対側の2席がキャンセルだったのか空いていたのでそっちにこっそり移動！ およそ12時間もバスに缶詰ではあるものの、さすがグレードの高いバス、かなり快適でした。東名高速が集中工事だったので中央道で迂回していましたが、時刻どおりで広島駅に到着しました。まずは呉の大和ミュージアムへ向かいます。

 大和ミュージアム

広島に行きたい理由の一つが、ここ大和ミュージアムでした。1/10の大和に期待を馳せて、いざ入場（500円）。

大和はやはりこの構図！！

全長は1/10でも26.3m。これぞ世界最大最強の戦艦

艦橋。1/10だけにかなり細かく作りこまれている

戦艦大和は、ここ、呉の造船所にて造られた

戦艦大和が実戦に出たころはすでに飛行機の時代であり、主砲はほとんど役に立たなかった

どこから見てもすばらしき戦艦。撮影のための来館は夕方（日没後）が望ましい

日本の戦艦には菊の御紋が取り付けられた

大和の46センチ主砲の構造模型

零戦も展示

沈没した戦艦大和の予想模型

1/10スケールの大和は圧巻。ただ、撮影向きではないですね。モロに逆光ですし。両壁も片方はコンクリート打ち放し、もう片方はレンガ壁と、よく意図がみえないデザイン。せめて正面に陽が当たるような向きに配置してほしかったですね。宇宙戦艦ヤマトの構造模型もつい先日に展示終了した（丸善丸の内店で展示したやつなのか？）とのことで、これまた残念でした…。まぁ、それにしても、大和はカッコいい“男の船”ですよね。

同館はその日であれば再入場は可能とのこと。無論、もう呉には戻らないので、これにて撤収したのでした。

大和ミュージアム付近にある大和波止場。実際の大きさに造られている

近くの建物の2階には、映画“男たちのYAMATO”で使われたロケセットの一部が無理やり展示されています。こちらは無料です。10時半すぎですが見学者は皆無でした…。

主砲1本と艦橋の両脇に多数配置されている機銃などを展示

 呉線からセノハチへ

大和ミュージアムは1時間も滞在することができず、結局パンフレットさえもらうのを忘れる始末…。急いで向かった先は、呉駅より西側にある橋梁です。出発2日前にこの列車、“瀬戸内マリンビュー”の存在を知り、撮らないわけにはいかない気分になりました。

8232D　瀬戸内マリンビュー1号　（10:50）　2009/10/16　呉線川原石〜呉間

呉線というとかつては軍事路線でC62が走れるよう本線並みの線路構造だったようですね。山陽本線に比べると、呉線沿線の方が栄えているような気がしなくもありません。

さて、順光での撮影に満足し、急いで呉駅に戻ります。一旦、海田市まで行き、次は西条へEF67の撮影に向かいます。

単595レ　EF67101　2009/10/16　山陽本線西条

恥ずかしながら2008年のダイヤで時間を調べたのですが、案の定一部は変わっていましたね…。本来ならこの時間帯はEF67の重連だったようですが、2009年のダイヤでは通常通りの単機になっているようです。

往復セノハチを満喫し、安芸中野で下車。EF65〔岡〕牽引の貨物を待ち構えます。ここに来てはじめて“鉄”の姿が…。

5092レ　EF651123+コキ+EF67105　（13:09）　2009/10/16　山陽本線安芸中野

後追いがメイン

EF65P、とりわけ原色機を期待したのですが残念ながらPF…。EF67のヘッドマーク付も写真に収めることはできませんでした。…さぁ、気を取り直して広島観光に行きたいと思います。

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